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2009年9月のいざよい会、ご報告


 『どのようにして”がん”が出来るのか?』

 講師 :島根大学医学部 副部長
         生命科学講座 教授    本間 良夫 先生

 日時 :9月10日(木曜日)

                    
開催場所 本別町総合ケアセンター2階

 今回のいざよい会は島根大学医学部副学部長 生命科学講座教授の本間良夫先生を講師にお迎えして「どのようにして“がん”が出来るのか?」をテーマにお話しいただきました。
すこし難しいところもありましたが、視点を変えた学べるお話でした。

 がんはあらゆる生物のあらゆる場所にみられる。がんの発生には地域差があり、それは世界でも国内でもある。がんは生活習慣を変えることにより、がんの発生を抑えられる。食生活では、冷蔵庫の普及で鮮度の良い、低塩分の食事を摂るようになったため、胃がんは減少している。また、野菜摂取の減少、高脂肪の食事により大腸がんが増加している。がんの発生は遺伝要因、年齢的要因(免疫力の低下)、環境要因(文化・習慣とくに食べものに関する)ものがある。がんを予防するにはその要因を取り除く。食物ががん死に対する割合が35%、たばこが30%。食べ物に対する「がん予防のこころえ」は、必要以上に神経質にならないこと、極端な食事を避け、バランスの良い食事をとること、肉魚の焼け焦げた部分、燻製食品、品質管理の行き届かない食品、腐った食品などをたべないこと、繊維質の多い食物をとり、定期的に排便することが大切。サプリメントではだめ。
 がんになるならない、個人差は、発がん物質が活性化するかどうかという変化の差。がん遺伝子(がんを引き起こす遺伝子)は正常の増殖や分化を調節している遺伝子が変化して出来る。細胞増殖を異常に強く促進する。増殖シグナルがONのままOFFにならない分化する過程が阻止されて未熟のままで留まる。正常細胞にはがん抑制遺伝子があり、がん細胞と正常細胞を融合させると、正常細胞の性質をしめす。つまり、正常細胞が勝つ。細胞ががん化するメカニズムは、遺伝子の異常、がん遺伝子の活性化、がん抑制遺伝子の不活性化にある。がん細胞は、さらに悪性にもなり、正常細胞に分化するふたつの性質があり、その性質は変化する。それは、環境に影響される。がん遺伝子とがん抑制遺伝子の働きで正常細胞にもがん細胞にも変わる。
 先生の研究で白血病細胞を正常白血球に分化させ、がんを治す、がんの分化誘導療法を紹介。これからのがん治療はがん化のメカニズムに基づいてその弱点をつくピンポイント攻撃が中心となっていく。個々のがん患者に応じた治療を行う。

■がんを防ぐための12条■

  1.  バランスのとれた食事をとる~いろどり豊かな食卓にして~

  2. 毎日、変化のある食生活を~ワンパターンではありませんか?~

  3. 食べすぎをさけ、脂肪は控えめに~おいしい物も適量に~

  4. お酒はほどほどに~健康的に楽しみましょう~

  5. たばこは吸わないように~特に、新しく吸いはじめない~

  6. 食べものから適量のビタミンと繊維質のものを多くとる~緑黄色野菜をたっぷりと~

  7. 塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから~胃や食道をいたわって~

  8. 焦げた部分はさける~突然変異を引きおこします~

  9. カビの生えたものに注意~食べる前にチェックして~

  10. 日光にあたりすぎない~太陽はいたずら者です~