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2011年1月のいざよい会、ご報告



 『腹腔鏡ってなあに?~手術の実際と対象疾患』
 
    
講師 札幌医科大学外科学第一講座 

                平田 公一 教授

日時 :1月20日(木曜日)/場所::本別町総合ケアセンター2階
 

 今回の講師は札幌医科大学外科学第一講座の平田公一教授をお招きして「腹腔鏡ってなあに?~手術の実際と対象疾患」をテーマにお話しいただきました。

 

まずは、胃カメラや大腸カメラを代表とする内視鏡手術の説明や、ポリープや腫瘍を内視鏡的にとる方法の図を使いお話しくださいました。

 

内視鏡的手術が適応しないものが外科的手術の対象になります。外科的手術は、従来通りメスでお腹を切って腫瘍を取り除くものと、腹腔鏡というカメラを使う手術があります。その内視鏡下の手術の特徴は、傷が小さい、美容上利点がある、痛みが小さい、臓器が大気に触れない、臓器の機能回復が早い、出血が少ない、在院日数が短縮される、輸血がいらない等があります。

 

 

手術に必要な材料は全てディスポーザブル(1回きり使用)であり高価、材料費だけで40万を超えるので、金銭的に赤字になることがあります。

 

大学は教育の場なので、腹腔鏡の手術は沢山あるが、町の病院でこの手術をしているのは本別だけ。町が医療に対する理解があるのでできることで、そういうベースがあるので優秀な医師も集まっているのだろうとも、お話しされていました。

 

札幌医科大学は日本で初めて、すい臓がんの腹腔鏡手術をした大学。すい臓は血管だらけで手術はとても難しいので、トレーニングモデル→ぶた→ビーグル犬と十分なトレーニングを積んだ医師が対応します。今年の春から保険診療が認められるそうです。このような大学での教育や研究の努力が、国民の受ける高度医療に繋がっていることを再確認できました。

 手術前に抗がん剤を使って腫瘍を小さくして手術する場合があります。これは、他に転移がないと言えない、抗がん剤を使って小さくすることには、眼に見えないものに対する効果もある。また、30人に1人は抗がん剤で完治するケースがあるということでした。平田先生のお話しは、勉強できるだけでなく、随所に先生の人に対する温かさや、生き方に関する示唆が含まれていて、患者さんに対する対応や、良心に忠実な生き方、など反省できるところが沢山ありました。

 お忙しい中、お越しいただきありがとうございました。次の機会を楽しみにしています。