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2009年12月のいざよい会、ご報告



 『食と健康・アイヌ民族の生活の知恵』

    
講師 北見工業大学国際交流センター長
               
               山岸 喬(タカシ) 教授


日時 :12月10日(木曜日)/場所::本別町総合ケアセンター2階
 

 今回のいざよい会は北見工業大学国際交流センター長の山岸喬教授を講師にお迎えして「食と健康・アイヌ民族の生活と知恵」をテーマに講演いただきました。

 アイヌ民族は文字をもたない民族だったので、伝承されている事象は少ないけれども、厳寒の自然とともに生きるすべ、特に食生活は目を見張るものがあった。江戸時代に、兵隊に従軍した医師の日記やアイヌ民族の古い史跡などから、アイヌはたくさんの大陸との交流をもって豊かな知恵に基づいて生活していたことが分かっている。アイヌ民族から、学ぶことができたのなら、たくさんの兵士を死に追いやることはなかったのだろうなと思いました。

 アイヌ民族はハマナスの汁をお茶のように飲むと伝えられていて、ハマナスにはビタミンが豊富に含まれていることが分かり、アイヌの人たちは経験的に分かっていたとのことでした。 そこで、研究家の先生はハマナスの利用ができないかお考えになり、ハマナスを使って、お茶、酢、せっけんなどを開発されており、有名デパートなどでの販売を展開されています。   本別にはチエトイと呼ばれている地域があります。病院のある地域ですが、アイヌ語で土を食べるという意味があるそうです。土を食するとは摩訶不思議、なんとかして、その土を発見し伝承の事実を探求したいとお考えとのことでした。

 先生は北見工業大学で国際交流センターのセンター長を務められていて、留学生のお父さん的存在。留学生の親は早く亡くなることが多く、それは、世界の平均寿命にも比例している。平均寿命が短い国は、子供が育たないことが多く、それが平均寿命を下げている原因の一つとなっているそうです。世界的には日本のように長寿国は珍しく、いまだ多くの国では50代で亡くなる親も多いとのことでした。それは、上下水道が整備されるとか、食生活などが深く絡みあっているようでした。

 本別町の死因の上位3位は、がん、心疾患、脳血管疾患で、食や生活に気をつけることで抑制できる病気でもあるとのことで、食と寿命は密接につながっているとお話しされました。   とても興味深い、古のアイヌの知恵、食の大切さをお話いただきありがとうございました。