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2009年4月いざよい会のご報告


 
 『高血圧の診断と治療』
~メタボリックシンドロームに基づいて~

 
講師 帯広厚生病院 副院長 

                  鹿野泰邦 先生


 日時 :4月16日(木曜日) 会場:総合ケアセンター
 


 今回の講師は日頃から当院に大変ご支援をいただいております、帯広厚生病院副院長の鹿野先生です。高血圧のお話とメタボリックシンドロームの関係を分かりやすくお話しくださいました。

 生活習慣病の中でも高血圧は我が国において、医療機関を受診する患者さんの中で一番頻度が高いと言われています。高血圧は収縮期血圧(俗にいう上の血圧)が140以上、拡張期血圧(下の血圧)90以上が続くと高血圧と診断されます。なぜなら、140/90以上になると脳卒中、心臓病などの循環器疾患死亡率の上昇があるからです。
 高血圧の治療に際しては最終目標が血圧を下げることだけではなく、いかに心筋梗塞や脳卒中などの発症防ぐかごいうことなので、それらを引き起こす危険因子にも同時に気を配る必要があります。たとえば、糖尿病、腎臓病のある人の場合は血圧の値をより厳しくしたり、治療のスタート時期を早めたりします。
 予防という点ではメタボリックシンドロームへの対応が参考になります。メタボリックシンドロームは、生活習慣病の典型で、その構成要素(血糖・血圧など)の値が、それぞれの病気(糖尿病・高血圧)の診断基準により低めになっています。たとえば、血圧値はメタボリックシンドロームの診断基準では130/85以上ということですので早めの予防を目指すことになり、内臓肥満が基本的な原因ということですので生活習慣が修正され肥満などが改善されると血糖値・血圧値が良くなる可能性があります。
 それでも、血圧が上昇したり正常化しなければ薬を開始します。高血圧の判定には家庭血圧も重要なので、できれば家庭に一台血圧計を用意されることをおすすめします。降圧薬も、最近では血圧を下げるだけでなく、心臓や脳などの臓器を保護する作用もある良い薬も出ています。
 これからは益々高齢化がすすんで、介護を必要とする方も増加すると考えられます。平成16年の厚生労働省の国民生活基礎調査では、高血圧の影響を強く受けるの血管疾患のより介護が必要となったかたが25,7%、半数近くが高血圧と関係していると言われている認知症も10,7%を占めています。
 健康長寿のためには、高血圧にならない様にすること、なったら早めに治療をすることが大切です。